─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘
THERMAL TECH. INSIGHTS BY ZAWARD
メルマガ配信日 2023.3.31
発行:放熱設計&提案のザワード
─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘
突然の寒いダジャレから失礼致します。
いつもお世話になっております。
株式会社ザワード 営業部でございます。
最近、弊社ホームページに載せた鍛造FGシリーズに関する問い合わせが増えてきました。
それでは、今月は「鍛造ヒートシンク」について、お話をさせていただきます。
─目次───────────────────────────
1. 冷間鍛造加工方法について
2. 弊社の鍛造FGシリーズについて
3. 鍛造の自動車部品について
──────────────────────────────
【1. 冷間鍛造加工方法について】
鍛造加工とは、塑性加工(材料に型を押し付けて成型する)の一種であり、
ハンマーやプレス機で加工する加工方法です。
加工温度によって大まかに
冷間鍛造(れいかんたんぞう)、温間鍛造(おんかんたんぞう)、
熱間鍛造(ねっかんたんぞう)この3種類に分かれております。
材料を投入する時の温度の違いにより、
加工のし易さや形の自由度が変わります。
冷間鍛造は、加熱していない室温の金属材料を金型で成形する加工方法です。
押出製品と比べ、高いトング比や自由な成形での製造が可能です。
冷間鍛造のメリットは、後加工を少なくできるため
コスト削減につながるという点や、
材料が高密度になるため、熱伝導率が高い、という点があり、
結果として、ダイキャストよりも精度が高くなります。
それに対してデメリットもあります。
金型費用が高いため、少数量には向かず、
加工製品の大きさに制約があります。
【2. 弊社の鍛造FGシリーズについて】
弊社でも鍛造製品を取り扱っており、
冷間鍛造ヒートシンク(FGシリーズ)の納入実績もございます。
最近は特に、ピン型ヒートシンク(アルミ製/銅製)に関する問い合わせが増えてきました。
弊社では、ピン型ヒートシンクの量産実績があります。
設計からできますので、何か質問がございましたら、
下記お問合せフォームより、お気軽にお問い合わせください。
【3. 鍛造の自動車部品について】
車載に使われているヒートシンクは、
ほぼダイキャストという加工方法で製造していましたが、
熱伝導率が鍛造より低く、EV車の普及に伴い、
熱伝導率と精度に対して高い要求に応えるため、
鍛造のヒートシンクを使用する方向に進んでいます。
もちろん、車載用だけではなく、
熱伝導率や精度を重視しているその他分野に使われるケースもございます。