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ベーパーチャンバーは、作動液の蒸発と凝縮を繰り返すことで、
熱を水平及び垂直方向に拡散させる「平板状の熱拡散デバイス」です。
≪蒸発(気体)⇒ 蒸気移動 ⇒ 凝縮(液体)⇒ 毛細管現象により液体移動≫
ベーパーチャンバー内には、作動液(純水)が封入されております。
熱源からの熱によって作動液は蒸発し、上部に向かって蒸気が流れ、 放熱して凝縮(液体)し、凝縮した作動液は、ウィック構造により 下部へ還流されていきます。

◇ベーパーチャンバーは熱源に接触させて使用します。
◇放熱フィンとベーパーチャンバーは、はんだ付けで接合しております。
― “では、ヒートパイプと異なった特性はどのようなものでしょう?”
≪性能≫ 優良(大抵1Uサーバーの冷却では、ヒートパイプを採用した クーラーと比較すると3℃程度性能差が出ます。
≪形状≫ ベーパーチャンバー: 横方向もしくは縦方向に形状を広げることが可能。
ヒートパイプ: ラウンド形、フラット形で、あらゆる方向に曲げることが可能。
≪価格≫ ベーパーチャンバー1個分の単価は、ヒートパイプ5本分や銅板ほどの価格。
― “材料によるベーパーチャンバーの熱伝導率を比較した簡単な実験をご紹介します!”
【条件】 *熱源寸法: 30×30×20mm *消費電力: 100W *ベーパーチャンバー寸法: 90×90mm *風量: 30CFM ↓ ↓ ↓結果↓ ↓ ↓ 【材料による熱伝導率の比較結果】 ≪べーパーチャンバー≫ 3,000W/m.K ≪銀≫ 429W/m.K ≪銅≫ 400W/m.K ≪アルミニウム≫ 237W/m.K
少し前までは、お客様の声を伺っても、中々サイズ的な問題で ご紹介に躊躇しがちでしたが、最近では、ご協力いただいている メーカーさんの技術力も高く、様々な寸法のラインナップも増えてきており、 豊富な場面で活用できる製品も取り揃えております。
≪標準品一例≫

▼お問い合わせは info-zaward@zaward.co.jp までお気軽にご連絡ください。
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『冷却部品にまつわる用語解説』
本日は数ある工法なかから“カシメ加工” の 「カシメ」に スポットライトを当ててみます。
【加締める】 *読み方: かしめる *英語: Swage
カシメ加工の「加締める」という言葉は漢字が表すように、力を加えて金属を 変形させることで接合部分などを密着させ、固定することをいいます。
加締めるという「作業」を表す場合には、その方法は広義に解釈できますが、 具体的にヒートシンクの工法として「カシメ」が指すのは、決まった一つの 工法であることが多いです。
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