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ヒートパイプを用いて冷却能力を更に高めたヒートシンクです。押し出しなどで製造されたヒートシンクに、冷却性能の限界を感じたときに検討されます。 ヒートパイプは、大量の熱を瞬時に移動させることが可能でヒートシンクの放熱性能を高めます。ヒートパイプそのものに散熱や冷却性能はないため、ヒートシンクと組み合わせて使用されます。「ヒートパイプ付きヒートシンク」の場合、フィンの部分はアルミニウム、ヒートパイプは銅でつくられます。材料の大部分で使われるアルミニウムは銅に比べて安価で軽い材質ですので、軽量化とコストメリットを出すことを考えたときに有力な工法といえます。
●一般的な材料:ヒートシンク…アルミ ヒートパイプ…銅 |
パワコン用(強制空冷)
削ぎ立てヒートシンクにヒートパイプを埋め込んでいます。
太陽光発電のパワコンなど、高風量が得られる環境下(強制空冷)で力を発揮する工法です。
▼製品特徴
・ベースとフィン一体成型によりカシメに比べて熱伝導ロスがない。
・狭ピッチで高くて薄いフィンが立てられる。
・ベース部のヒートパイプにより素早い熱伝導が得られる。
・銅に比べて軽いアルミのヒートシンクを採用⇒軽量化につながる。
【ヒートパイプ φ9.5mm 3本使用】
フラットヒートパイプ
用途によってフラット型のヒートパイプも使われています。
(T=2.0mm、2.5mm、3.0mmなどがあります。)
フラット型は丸形に比べてQ-maxは低下します。
例えばφ8mmの丸形とφ8mmを2mmのフラット型にした場合はQ-maxは30~40%となります。
最近では1mmを着る薄型のヒートパイプも使われているようです。