こちらの記事では、これからヒートシンクの使用を検討する方向けに、ヒートシンクの材質について説明しています。
熱に向き合って20年以上のザワードが、皆様の疑問に専門的な視点からお答えいたします。
是非、ヒートシンクの材質を選定する際の指針としてお役立てください(^^♪
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目次
- ヒートシンクの材質概要
- 【材質別】熱伝導率と特徴一覧表
- 【工法別】主に使われる材質一覧表
- まとめ
ヒートシンクの材質概要
ヒートシンクの材質には、主に熱伝導性が良く、加工性や入手性の高いアルミニウムと銅が使用されます。
弊社でも9割がアルミニウム製、1割が銅製です。
『銅は熱伝導率・放熱性が良い反面、コストがかかる』『アルミニウムは比較的安価で、重量が軽いため製品の軽量化が実現できる』など、
金属の性質や予算、生産数量を考慮し、最適な工法・材質をご提案致します。
本記事では、よく使用される材質の熱伝導率と特徴、工法ごとに使われることの多い材料を表にまとめました。
【材質別】熱伝導率と特徴一覧表
材料 | 熱伝導率(w/m•k) | 材質の特徴 |
A1060 | 約240 | 比較的軟らかい性質、押出加工性・耐食性・表面処理性が高い |
A1070 | 約240 | 比較的軟らかい性質、電気伝導性・熱伝導性が高い |
A6063 | 約210 | 押出加工性・耐食性・表面処理性が高い |
C1100 | 約390 | 純銅であり、熱伝導・導電率が高い |
ADC12 | 約95 | 機械的性質、鋳造性、被削性、入手性、すべてが高い |
【工法別】主に使われる材質一覧表
工法 | 主に使われる材質 |
押し出し | A6063-T5 |
削ぎ立て | A1060・A6063・C1100 |
冷間鍛造 | A1070 |
カシメ | フィン:A1060 ベース:A6063-T5 |
ダイキャスト | ADC12 |
まとめ
どうでしたでしょうか。弊社では20年以上の熱対策の経験から、お客様の予算・生産数量等から最適な工法・材質をご提案することが出来ます。
材質に限らず、なにかヒートシンク製作でお困りのことがあれば、
是非お問合わせページより、是非お気軽にご相談ください。